【読書感想】エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
今後のキャリアパスを考える参考に読んだので簡単に感想をば。
(読んだのは2ヶ月前だけど...)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873118484/tsunotsuno-22/
あらすじ
本書は、技術系マネージャーとそれを目指すエンジニアに向けて、IT業界の管理職に求められるスキルを解説する書籍です。
テックリードからCTOになった経験を持つ著者が、管理職についたエンジニアが歩むキャリアパスについて段階をおって紹介します。
インターンのメンターから始まり、テックリード、チームをまとめるエンジニアリングリード、複数のチームを管理する技術部長、経営にかかわるCTOやVPと立場が変わることによって求められる役割について、それぞれの職務を定義しながらくわしく説明します。
さらに管理職の採用や評価、機能不全に陥ったチームの立て直し、管理職についてからの技術力の維持など、様々なハードルを乗り越えるための考え方やテクニックを多数紹介。
技術系管理職の全体を視野に入れ、各段階で必要なスキルを学ぶ本書は、マネジメントのキャリアを志すエンジニア必携の一冊です。
読む目的
・エンジニアとしての今後のキャリアを考えるために材料が欲しい。
⇨技術者としてのベースは持った上で、マネジメントなどもやれるようになっていきたいなぁ。とぼんやり考えている状態から脱したい。
感想
エンジニアのためのマネジメント方法論がわりと具体的に書かれた本だった。マネジメントと技術者としての両立は、自分が今後目指していきたい方向性だとは思っていたけども、自分が想像していたよりもきっとハードでやりがいのある仕事なんだろうと感じた。
技術者としてのスキルを保ったまま、マネジメント業務もこなす。本書で例に挙がっているのは優秀なエンジニアだろうが、そうしたエンジニアでもマネジメントと技術水準の維持又は向上は一筋縄ではいかないところなのかと言うのは、ちょっとした発見ではあった。きっと初めのうちは誰もが通る道なんだろう。
今まで、自分がプロジェクトで関わったリーダー層も、どちらかというと管理がメイン業務で技術のことは別の人に聞いてくれと言うようなタイプが多かったので、テック知識とマネジメントの両立がなかなか困難なものなんだろうと言うのは、実感としても窺い知れるところ。
ただ、今までの経験上、一度だけ、バリバリ技術的なサポートもでき、マネジメント業務も行えるリーダーと仕事をさせてもらったことがある。いわゆるテックリードのポジションなんだと思う。優しくもあり、人格者だった。あの方も、本書を読んでいたんだろうか。本書を読みながら、その方のことを何度も思い返した。
自分も今後はそこを目指していきたい。きっとそれなりに大変だろうが、まだまだ長い人生、やりたい仕事には積極的にチャレンジしていきたい所存。
今現在、自分はプロジェクト内ではメンバーとして立ち回っているので、正直この本を今の自分の立場から活かせる話はほぼないように思ったのが本音ではあった。
ただ、今後マネジメントの立場になりそう・なった時にまた繰り返して読み返したいと思えた。というわけでこの本は良書。繰り返し読める本は、良書というのが相場です。